「ゲーミングモニターにスピーカーって本当に必要？」「2W出力って聞こえるレベル？」「PS5やPCと接続するときどうする？」そんな疑問を持っている方は多いはず。とくに“スピーカー内蔵モデル”と“音質重視の外付けスピーカー”のどちらを選ぶべきかで迷うゲーマーは少なくありません。本記事では「ゲーミングモニター スピーカー いらない」というテーマを軸に、モニタースピーカーの役割や効果、外付けとの違いを徹底解説し、後悔のない選び方をご紹介します。

ゲーミングモニターにスピーカーは必要？いらない？5つの視点で徹底検証

1. モニタースピーカーは必要か？ゲーム用途における実情

ゲーミングモニターにスピーカーが必要かどうかは、「どこで」「どんなゲームを」「どう楽しむか」によって変わります。たとえば、自室でヘッドホンを使っている人や、音の臨場感を重視するユーザーにとっては、モニター内蔵のスピーカーは「ほぼ使わない」という声が多数。一方で、簡易的な音出しやサブ機用途、動画再生などで“とりあえず音が出ればOK”という人には、あって困らない存在でもあります。とはいえ、本格的なゲーミング環境を整えるなら、別途スピーカーやヘッドセットを導入するのが一般的です。

2. 内蔵スピーカーの音質とパワー｜2W出力の限界

多くのスピーカー内蔵ゲーミングモニターが採用しているのは2W〜5W程度のスピーカー。この出力では、ゲーム内の爆発音や繊細な環境音を迫力ある音で鳴らすのは難しく、音がこもって聞こえたり、ノイズが混じるケースも少なくありません。また、スピーカーの設置位置が背面にあることが多く、音が壁に反響して聞き取りづらくなることも。結果として「音が小さい」「聞き取りにくい」と感じるユーザーも多く、満足度はあまり高くありません。

3. 外付けスピーカーやヘッドホンとの決定的な違い

モニター内蔵スピーカーはあくまで“最低限の音出し”に過ぎず、音質・定位感・没入感においては外付けスピーカーやヘッドホンが圧倒的に優れています。特にFPSなどの競技系タイトルでは、敵の足音の位置を把握する「音の定位」が勝敗を左右しますが、内蔵スピーカーではそのレベルに達することはまずありません。また、重低音の表現力も大きく異なり、音楽や映画を楽しむ用途でも満足できないことが多いのが実情です。

4. PS5やPCとの音声接続｜意外と盲点な配線の問題

「モニターにスピーカーがついていれば、すぐに音が出る」と思いがちですが、実際にはPS5やPCと接続する際に“音声が出ない”というトラブルもあります。HDMIで映像と音声を一括転送できる場合でも、モニター側が対応していなかったり、スピーカー出力が設定でオフになっていたりと、初心者にとってはつまずきポイント。さらに、音量調整ができない・リモコンがないなど、使い勝手の面でも課題があります。

5. 結論：スピーカーは用途と環境で「いる・いらない」が変わる

最終的に「スピーカーはいらない」と感じる人の多くは、“ヘッドホン派”か“音質重視”のユーザー。逆に、作業用・サブモニター・簡易な音出しに使う人には「内蔵スピーカーで十分」という声もあり、一概には言い切れません。ただ、ゲーミング性能や臨場感を求めるなら、やはりスピーカー付きモデルより「音は別で整える」が基本。スピーカー非搭載のモニターはその分価格が抑えられ、性能重視の構成になっていることも多いため、コスパ面でもおすすめです。

スピーカーなしでも最高の没入感！おすすめゲーミングモニター5選

1. BenQ ZOWIE XL2566K｜FPSに最適な圧倒的描画性能

競技性を追求するFPSゲーマーの中で「最強のTNモニター」と評されるモデル。最大リフレッシュレートは脅威の360Hz、応答速度は0.5ms（GtG）と、圧倒的な滑らかさと応答性を誇ります。スピーカーは非搭載ですが、その分筐体は軽く、動きに集中できるシンプル設計。プリセットカラーモードや暗所強調機能も優れており、試合で“勝ちに行く”人に最適です。音はヘッドセットで補えば、完璧なゲーミング環境が完成します。

2. ASUS ROG Swift PG279QM｜色再現と高リフレッシュの両立

IPSパネル搭載で色鮮やかな表示と、最大リフレッシュレート240Hzを両立したハイエンドモデル。スピーカーは非搭載ながら、DisplayHDR 400やG-SYNC対応など、映像の美しさとゲームプレイの快適さを高次元で融合。sRGBカバー率99%で動画編集にも強く、ゲーム以外の作業にも適応します。音に関しては、外部スピーカーやヘッドホンの導入を前提にすることで、映像と音の両立が可能となります。

3. MSI Optix MAG274QRF-QD｜広色域×応答速度を備えた万能モデル

量子ドット技術により、DCI-P3 97%カバーという広色域を実現。1440p解像度と165Hzリフレッシュレートで、映像美と滑らかさを両立したIPSゲーミングモニターです。スピーカーは搭載されていないものの、USB-C・DisplayPort・HDMIと豊富な入力端子により、あらゆる環境に柔軟に対応。画面の綺麗さを求めるゲーマーや、音声は別途デバイスに任せたいユーザーにとって理想的な選択肢となります。

4. LG UltraGear 27GP850-B｜WQHD解像度で描写の精度アップ

27インチ・WQHD解像度に対応し、臨場感ある描写を実現。最大165Hzのリフレッシュレートと1msの応答速度で、あらゆるジャンルのゲームに適応できるバランス型モデルです。スピーカー非搭載ですが、ナノIPSパネルによる発色の良さとDisplayHDR 400対応により、映像体験を損なうことはありません。音響は自由に構成したいという人にとって、“映像特化”の選択肢として非常に魅力的です。

5. Dell G2724D｜コスパ最強のゲーミング入門機

価格帯を抑えながらも、165Hz対応・QHD解像度・1ms応答と、ゲーミングに必要な性能をすべて備えた入門機。スピーカー非搭載でその分価格が抑えられており、初めて本格的なゲーミング環境を作る人にとって理想的。HDR10対応やFreeSync Premiumにも対応し、映像の滑らかさ・視認性も◎。後から音響環境を拡張する余地があるため、最初の1台として失敗しないモデルです。

まとめ：ゲーミングに音は重要。でも“モニターにスピーカー”は必須じゃない

「スピーカー付き＝便利」というのは一見正解に見えて、実は“本気のゲーミング”ではあまり求められていません。内蔵スピーカーでは表現しきれない音の立体感や繊細さが、勝敗や没入感を大きく左右するからです。

むしろ、スピーカーを搭載していないことでコストを抑え、その分パネル性能や応答速度に優れたモデルを選ぶというのは、非常に理にかなった選択です。音響は外付けで自由に構成。これが、後悔しない“ゲーミングモニター選び”の新常識です。