動画編集はiPadとパソコンどっちが正解？失敗しない選び方

これからYouTubeへの投稿やVlog制作を始めたいと考えたとき、真っ先にぶつかる壁が動画編集にiPadとパソコンのどっちを選ぶべきかという問題ではないでしょうか。カフェでスマートにiPadを開き、指先一つでクリエイティブな作業をするスタイルに憧れる一方で、「アプリの機能制限で後悔するのではないか」「結局パソコンの方が細かい編集ができるのではないか」と不安になり、迷いのループから抜け出せなくなってしまう。そんな経験は誰にでもあるものです。この選択は単なる機材選びではなく、あなたが今後どのようなクリエイターとして活動していきたいかという、未来のスタイルを決める重要な分岐点でもあります。

動画編集にiPadとパソコンのどっちが最適解かは、あなたが作りたい動画のジャンル（例えばシンプルなカット編集メインなのか、凝ったエフェクトを多用するのか）や、作業に求めるスピード感・拡張性によって明確に答えが変わります。安易にイメージだけで選んでしまうと、スペック不足で動作がカクついたり、やりたい表現ができずにストレスを抱えたりすることになりかねません。この記事では、iPadの手軽さとパソコンの拡張性、それぞれのメリットと限界を包み隠さず解説し、あなたのライフスタイルにジャストフィットする最高の一台を見つけ出すお手伝いをします。

iPadとパソコン、動画編集ならどっちを選ぶべき？徹底比較

まずは、iPadとパソコンのどちらがあなたの用途に適しているか、一目でわかる比較表を用意しました。ざっくり方向性を掴むための「地図」として使ってください。

比較項目	iPad (iPad Pro / Air)	パソコン (MacBook / Windows)
操作性	タッチ操作＋Apple Pencilで直感的。画面に直接触れてカットやテロップ配置が可能。	マウスとキーボードを使用。ショートカットキーを駆使した高速・精密な編集が得意。
携帯性	非常に高い。薄くて軽く、どこでも即座に起動して作業開始できる。	機種によるが、iPadよりは重く場所を取る。モバイル向け薄型機なら持ち運びは十分現実的。
ソフト / アプリ	DaVinci Resolve for iPad、LumaFusion、CapCutなど。PC版と比べると機能が簡易な場合が多く、一部ページや高度な機能は非対応のこともある（例：DaVinci ResolveはiPad版でも強力だが、デスクトップ版ほど全ページを網羅しているわけではない）。	Premiere Pro、After Effects、DaVinci Resolve（フル機能版）など、放送・映画現場でも使われるプロ向けソフトがそのまま利用可能。
拡張性	ポートが少なく、外部ストレージやモニター接続にはUSB-Cハブが必須になることが多い。ファイル管理もPCほど自由ではない。	USB / Thunderbolt / HDMI / SDカードスロットなどポートが豊富な機種が多く、複数モニターや大量のHDD・SSD接続が容易。ファイル管理もフォルダ階層で柔軟に行える。
こんな人に最適	外出先での編集が多い人、Vlogやショート動画のカット編集メインの人、タッチ操作で直感的に作りたい人。	長尺・本数の多い編集、大量の素材管理、複雑なエフェクト・合成、仕事としての動画制作を視野に入れている人。

1. 動画編集はiPadとMacBookのどちらがいいですか？それぞれのメリット・デメリット

iPadとMacBook、どちらもApple製品であり連携機能も優秀ですが、動画編集における「得意分野」は明確に違います。

iPadの最大のメリットは「直感性」と「機動力」です。Apple Pencilを使って画面に直接絵を描くようにテロップや簡単な図形を入れたり、指でタイムラインをつまんで拡大・縮小したりといった操作は、パソコンにはない心地よさがあります。撮影したその場で素材を取り込み、カフェや移動中にサクッと編集してショート動画やVlogをアップするといったスピード感は、iPadだからこそ実現しやすいワークフローです。

一方、MacBookなどのパソコンを選ぶ最大のメリットは「効率」と「精密さ」、そして「拡張性」です。キーボードショートカットを使えば、カット編集の速度はiPadの数倍まで高められます。複数のウィンドウやモニターを並べ、素材ブラウザ・音声ミキサー・タイムライン・プレビューを同時に表示しながら作業できるのもPCならではです。プロが使用するPremiere Proやフル機能版DaVinci ResolveはPC前提で設計されており、VFXや高度なカラーグレーディングまで一気通貫で行えます。
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「動画編集 iPad パソコン どっち」で迷ったときは、自分が「どこで」「どのくらいの深さ」まで編集したいかをイメージしてみてください。
・場所を選ばずライトに作りたいなら → iPad
・腰を据えて細部までこだわりたいなら → MacBook（やWindowsノート）が基本的な答えになります。

2. iPadで動画編集するデメリットは？「きつい」と感じる瞬間とは

iPadでの動画編集は、ここ数年で一気に実用レベルまで進化しました。DaVinci Resolve for iPadやLumaFusionなど、本格的なアプリも登場し、「タブレットだから無理」という時代ではありません。

とはいえ、iPadならではの「きついポイント」も確実に存在します。

1つ目はファイル管理の制約です。iPadOSの「ファイル」アプリは年々改善されているものの、PCのように複数のエクスプローラー（Finder）ウィンドウを自在に並べて、外付けSSDやNASをまたいで大容量の素材を整理する、といった運用はまだ苦手です。大量のカメラ素材を扱うと、フォルダ構造の整理だけで手間がかかりがちです。

2つ目はバックグラウンド処理の弱さです。動画の書き出し中に他のアプリに切り替えると、処理速度が落ちたり、書き出しが一時停止したりすることがあります。長時間の4K書き出しをしながら、同時に別の重い作業をする、といった「ながら編集」はPCの方が圧倒的に得意です。

3つ目は画面サイズと視認性です。特に11インチ前後のiPadで、プレビュー画面・タイムライン・素材一覧を同時に表示しようとすると、それぞれのエリアが小さくなり、細かいテロップ位置や色の追い込みがやややりにくくなります。外部モニター出力で補う手もありますが、その場合は結局PCライクな据え置き環境が必要になります。

そして4つ目がソフトウェアのラインナップと拡張性です。Premiere ProやAfter Effectsの「フル版」は依然としてPC専用であり、iPad版は存在しないか、Premiere Rushやモバイル向け簡易アプリという位置づけです。プラグインをガッツリ入れて合成・エフェクトを追い込みたい場合、iPadでは物理的に不可能な領域が残っています。
「テンプレートを活用してサクッと映える動画を作る」までは得意ですが、「ゼロから作り込むモーショングラフィックス作品」を狙うと、どうしても限界が見えてくる、というイメージを持っておくと失敗しにくくなります。

3. 一番使われている動画編集ソフトは？PCとアプリの違い

動画編集ソフトの世界では、依然としてAdobe Premiere Proがスタンダードな存在です。テレビ・Web CM・YouTube・映画制作まで、幅広い現場で使われており、「Premiereが動くPCスペック」がプロ用途の一つの目安になっています。Adobeは公式に、4K以上の編集では「メモリ32GB以上」を推奨しており、本格的な4K編集がどれだけマシンリソースを食うかが分かります。

一方、iPadユーザーに人気が高いのは、以下のようなアプリです。

ただし、iPad版DaVinci Resolveは非常に強力ではあるものの、Fusion（VFX合成）やFairlight（高度なオーディオ編集）など、デスクトップ版がもつ全ページを完全に置き換えるものではありません。
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無料でフル機能に近いDaVinci Resolve（デスクトップ版）を使えるPC環境と比べると、「最終的な自由度・拡張性」はまだPCの方が一段上、というのが現実です。

4. iPad AirやProの動画編集スペックは十分？きついラインを見極める

現行のMシリーズチップを搭載したiPad Air / iPad Proは、CPU・GPU性能だけ見れば、一般的な薄型ノートPCを凌ぐケースも珍しくありません。最新のM4チップ搭載iPad Proは、Apple公式でも4K動画編集や高度なグラフィック処理を強くアピールしており、タンデムOLED採用の「Ultra Retina XDR」ディスプレイは、HDR映像の確認にも十分な輝度とコントラストを備えています。

ただし、「どこまでやるか」によって評価が大きく変わります。

また、ストレージ容量も非常に重要です。64GBや128GBといったエントリーモデルでは、OSとアプリだけで相当な容量を消費してしまい、動画キャッシュやプロジェクトデータの置き場がすぐにパンパンになります。本格的に動画編集をするなら、最低でも256GB以上、できれば512GB以上のストレージを選んだ上で、外付けSSDを併用する方が現実的です。

無印iPadや古い世代のiPad（Aシリーズチップ）は、メモリ容量・ストレージ速度ともに厳しく、アプリが落ちたり書き出しに極端に時間がかかったりすることがあります。本気で「iPadで編集していきたい」と考えるなら、最低ラインはM1世代のiPad Air / Pro以降と考えておきましょう。

5. 結論：動画編集はパソコンかタブレットか？あなたのスタイル別診断

ここまでの比較を踏まえて、「どちらを選ぶべきか」の目安を整理します。

【iPadを選ぶべき人】

【パソコンを選ぶべき人】

どちらも正解ですが、「仕事として受ける」可能性があるならパソコン優位、「自分の表現を気軽に楽しむ」のがメインならiPad優位、という切り分けをベースに考えると、大きく外すことはありません。

動画編集を快適にする！今買うべきおすすめiPad＆PCと周辺機器10選

1. 【iPad編集の到達点】Apple 13インチiPad Pro (M5)

「タブレットで動画編集なんてお遊びでしょ？」というイメージを根本から覆すのが、M5チップ搭載のiPad Proです。Appleシリコンの中でも最新世代のM5は、CPU・GPUともにノートPCクラスの処理性能を持ち、4Kのマルチカム編集や複数トラックの合成でも余裕のあるレスポンスを見せます。

最大の武器は、タンデムOLEDを採用したUltra Retina XDRディスプレイ。従来のLCDに比べて圧倒的なコントラストとピーク輝度を実現し、HDR映像のチェックにも十分耐えうるクオリティです。 カラーグレーディングで「黒が浮く」「ハイライトが飛びやすい」といったストレスが減り、作品の仕上がりイメージを画面上でかなり正確に確認できます。

DaVinci Resolve for iPadと組み合わせれば、カット編集〜カラー調整までを1台のタブレットで完結可能。屋外撮影からそのままカフェで編集し、帰宅前にほぼ完成、というライフスタイルを現実にしてくれる、iPad編集の到達点と言えるモデルです。

2. 【コスパと機動力の最適解】Apple 11インチiPad Air (M3)

「Proほどの予算は出せないけれど、処理性能で妥協はしたくない」という人に最適なのが、M3チップ搭載のiPad Airです。M2はM1からGPU性能が向上しており、LumaFusionやDaVinci Resolve for iPadなどの本格的な編集アプリでも、フルHD〜一般的な4K編集であれば十分快適に動作します。

11インチというサイズは、携帯性と作業性のバランスが絶妙。電車の中やカフェの小さなテーブルでも広げやすく、バックパックに入れても重さの負担が少ないため、「いつでもどこでも編集したい」というVloggerにとって理想的な相棒になります。ストレージは256GB以上を強く推奨し、容量が不安なら外付けSSDと組み合わせることで、コストを抑えつつ強力なモバイル編集環境が構築できます。

「iPad Air 動画編集 きつい」というのは、主に旧世代チップやストレージ不足のモデルでの話。M3＋十分なストレージという条件を満たせば、YouTube用のVlog制作には十二分に戦えるマシンです。

3. 【PC派のニュースタンダード】Apple MacBook Air (13インチ, M4チップ搭載)

「やっぱりキーボードとトラックパッドで効率よく作業したい」というPC派にとって、M3 MacBook Airは現代のニュースタンダードと言える存在です。M4チップは前世代M3よりCPU・GPUともに向上しており、Apple自身も動画編集用途でのパフォーマンス向上をアピールしています。

ファンレス設計による完全な静音性は、静かなカフェや図書館での作業に最適。それでいて、フルHD〜軽めの4Kカット編集程度であれば、Proモデルに劣らない快適さを発揮します。バッテリーライフも非常に長く、電源のない場所でも一日中作業できるタフさがあります。

動画編集用途として選ぶなら、メモリ16GB・ストレージ512GB以上を目安にカスタマイズしておくと安心です。これに外付けSSDを組み合わせれば、「軽量ノートでここまでできるのか」と驚くレベルの編集環境が完成します。

4. 【プロを目指すならこれ】Apple MacBook Pro (14インチ, M5チップ搭載)

動画編集を趣味で終わらせず、将来的に仕事として受託したり、本格的な映像制作に踏み込んだりするつもりなら、MacBook Proクラスのマシンはほぼ必須です。M5チップは、長時間の4Kレンダリングや、エフェクト多用の重いプロジェクトでも安定したパフォーマンスを維持できるよう設計されています。

14インチMacBook Proは、HDMIポート・SDXCカードスロット・3つのThunderboltポートを備えており、カメラからのデータ取り込みや外部モニター出力、外付けストレージの増設がケーブル一本で完結します。 ハブに頼らなくて良いというのは、現場での安定性・トラブル回避という意味で非常に大きなメリットです。

Liquid Retina XDRディスプレイは、HDR対応の高輝度・高コントラストパネルであり、YouTube HDRや映像作品の仕上げにも耐えうる表示品質を提供します。 「道具が自分の成長を妨げない」環境を整えたいなら、このクラスがひとつのゴールになります。

5. 【近未来を纏う次世代機】MSI Cyborg 15 Core 7 & RTX 5060

「ゲーミングPCは黒くて無骨なだけ」という常識を覆す、近未来的なスケルトンデザインが目を引くMSIの意欲作です。キーボードや底面に半透明パーツを採用したサイバーパンクな外観は、デスクに置くだけで所有欲を強烈に刺激します。しかし、このマシンの真価はその見た目だけではありません。心臓部には最新の「Intel Core 7 プロセッサー 240H」と、待望の次世代GPU「NVIDIA GeForce RTX 5060」を搭載。2025年の最新AAAタイトルでも、進化したAIアップスケーリング技術により、驚くほど滑らかでリアルな映像体験を実現します。

メモリは標準で大容量32GBを搭載しており、ゲーム実況や4K動画編集といったヘビーなマルチタスクも余裕でこなす懐の深さがあります。ディスプレイは144Hzの高速駆動パネルを採用し、FPSなどの激しい動きも残像感なく滑らかに描写。ストレージも1TBと十分で、容量の大きな最新ゲームも気兼ねなくインストール可能です。性能、デザイン、そしてコストパフォーマンス。すべてを高次元でバランスさせたこのCyborg 15は、個性的なゲーミング環境を構築したいあなたにとって、他とは違う最高の相棒となるでしょう。

6. 【コスパ最強の伏兵】ASUS ゲーミングノートPC TUF Gaming A15

「クリエイターモデル」というラベルにこだわらず、純粋にスペックと価格だけを追求するなら、ゲーミングノートPCは非常に現実的な選択肢になります。ASUS TUF Gaming A15は、Ryzenシリーズの高性能CPUとGeForce RTX GPUを搭載し、動画編集とゲームの両方を高負荷で回せるパワーを備えています。

ゲーミングノート最大のメリットは冷却性能です。長時間の書き出しやレンダリングでもクロックが落ちにくく、「最初は速いが途中からモタつく」というストレスが少なめです。筐体デザインはやや無骨ですが、その分コストパフォーマンスは非常に高く、同等スペックのクリエイターモデルやMacBookより数万円安く入手できることもあります。

「見た目より中身重視」「予算内で最高のスペックを確保したい」という方には、真剣に検討する価値のある1台です。

7. 【iPadをPC化する魔法】Apple Magic Keyboard

iPad Proで本格的に動画編集をするなら、このMagic Keyboardは「あると便利」ではなく、もはや必須パーツと言っていい存在です。装着した瞬間、iPadは高性能なタッチパネル付きノートPCのような操作感に変わります。

新しいMagic Keyboardは、ファンクションキー行を備え、画面の明るさや音量調整を物理キーで素早く行えるようになりました。 トラックパッドの精度もMacBookに近く、タイムラインのドラッグやカット位置の微調整が指操作より格段にやりやすくなります。

テロップ入力やカット操作の回数は、1本の動画あたり数百〜数千回に達することも珍しくありません。その一つひとつを画面タップでこなすのか、ショートカットとトラックパッドで一気にさばくのか。この差は、編集時間だけでなく「肩こり・疲労感」にも直結します。iPad編集で生産性を本気で上げたいなら、必ず一緒に検討すべきアイテムです。

8. 【編集疲れを過去にする】ロジクール ワイヤレスマウス トラックボール MX ERGO MXTB1d

動画編集は、長時間にわたって細かいドラッグ＆ドロップを繰り返す作業です。普通のマウスを使っていると、手首や肩に負担が蓄積し、腱鞘炎のリスクも高まります。そこでおすすめしたいのが、ロジクールの親指トラックボール「MX ERGO」です。

MX ERGOは、本体の傾斜角を0度と20度に切り替えられる独自構造を採用しており、手首を自然な角度で支えつつ、親指だけでカーソルを操作できます。
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マウス本体を動かす必要がないため、狭いデスクやカフェの小さなテーブルでも手首を固定したまま快適に作業できます。

精密モードボタンを押せばカーソル速度を瞬時に落とせるため、フレーム単位のカットや微妙なスライダー調整など、動画編集ならではの細かい操作にもピッタリです。長時間編集する人ほど、入力デバイスへの投資は「健康と生産性を守る保険」になります。

9. 【データ管理の守護神】SanDisk SSD 外付け 2TB エクストリーム ポータブル SSD V2

動画編集を始めると、まず直面するのがストレージ不足です。4K素材は数分撮影しただけで数十GBに達し、PCやiPad本体のストレージをすぐ圧迫します。そこで必須になるのが、高速かつ堅牢な外付けSSDです。

SanDiskのエクストリーム ポータブル SSD V2は、最大読み取り速度1050MB/秒・書き込み1000MB/秒クラスの高速転送に対応し、IP55相当の防滴・防塵性能と2mの落下耐性を備えた定番モデルです。
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この速度があれば、SSD内の素材を直接編集ソフトから読み込んでもカクつきにくく、プロジェクトごとにSSDを分けて運用するといったワークフローも現実的です。

「本体ストレージは最低限＋外付けSSDで拡張」という構成は、MacBook / iPad / Windows PCいずれでも通用する、コスパの良い鉄板構成です。大切な素材と完成データを守る「金庫」として、一台は必ず用意しておきたいところです。

10. 【iPadのデスクトップ化】Anker 551 USB-C ハブ (8-in-1, Tablet Stand)

iPadで腰を据えて編集する際にネックになりがちなのが、「画面の角度」と「ポートの少なさ」です。Anker 551は、スタンドとUSB-Cハブを一体化させることで、この2つの問題をまとめて解決してくれるアイテムです。

iPadを目線の高さまで持ち上げつつ、背面のUSB-CポートからHDMI・USB-A・SDカードリーダー・オーディオジャックなどを一気に拡張できます。パススルー充電にも対応しているため、長時間の書き出し作業中もバッテリー残量を気にせず編集を続けられます。

外付けSSD・キーボード・マウスを接続すれば、iPadがほぼ小型デスクトップPCのようなワークステーションに早変わり。使わないときは折りたたんでカバンに収納できるため、自宅でも外出先でも「iPadを本気の編集マシンにする」ためのベースとして非常に優秀です。

まとめ：あなたの「作りたい」に合わせた選択が、最高の動画を生む

動画編集にiPadとパソコンのどっちを選ぶべきかという問いに、万人に共通するたった一つの正解はありません。しかし、あなたのライフスタイルと目指すゴールを照らし合わせれば、自ずと答えは見えてきます。

もしあなたが、場所にとらわれず、直感とスピード感で「今この瞬間」を切り取りたいなら、iPadの機動力とタッチ操作は最強の武器になります。一方で、時間をかけて細部までこだわり抜き、収益化やプロへの道を本気で目指すなら、パソコンの拡張性と効率性が必ず必要になります。Premiere ProやDaVinci Resolveの推奨環境を見ても、4K編集では32GB以上のメモリや高速ストレージが標準になりつつあり、これは現実として受け止めるべきポイントです。

どちらを選んでも、間違いではありません。大切なのは、選んだデバイスで「まず一つ動画を作ってみる」ことです。今回ご紹介したiPad・PC・周辺機器は、あなたのクリエイティビティを最大限に引き出すための「環境作り」のパーツにすぎません。

迷いを捨てて、あなたのスタイルに合った一台を選び、最初の一本を作るところから始めてみてください。そこから先は、実際に手を動かす中でしか見えてこない世界が必ず広がっていきます。