中継器2台は違う機種でもOK？接続方法と注意点を徹底解説

1台のWi-Fi中継器ではどうしても電波が届かない部屋がある。そんな悩みを解決するために2台目の中継器導入を検討しているのではないでしょうか。しかし、いざ追加しようにも手元にある古いバッファロー製の中継器と新しく買う違う機種、あるいは他社の製品を組み合わせて使えるのか。そもそも中継器を2台設置する場合、直列と並列どちらで繋ぐべきなのか。

こうした疑問があなたの家のWi-Fi環境改善を阻む最後の壁となっているはずです。この記事ではそんなあなたのあらゆる疑問を解消します。違う機種の中継器同士の互換性から速度低下を招かないための正しい接続方法、そして中継器の限界を超える次世代の解決策まで。家中どこにいても途切れない理想のネットワークを構築するための全知識がここにあります。

違う機種でも大丈夫？中継器2台接続の基本ルール

1. 結論：違う機種・他社製でも接続は「可能」

まず結論からお伝えするとWi-Fi中継器は違う機種や他社メーカーの製品同士でも、基本的には接続して使用することが「可能」です。Wi-Fiは「IEEE 802.11」という世界共通の通信規格に基づいて作られているため、どのメーカーの製品であっても親機となるルーターの電波を掴んで中継することができます。つまり親機がNEC製で1台目の中継器がバッファロー製、2台目の中継器がTP-Link製といったバラバラの組み合わせでもネットワークを拡張すること自体は可能です。

ただしこれにはいくつかの注意点が伴います。メーカーが独自に開発している「AOSS」や「WPS」といったボタン一つで設定が完了する簡単接続機能は、同じメーカーの製品同士でないと使えない場合がほとんどです。またごく稀に機器同士の相性問題が発生し、通信が不安定になるリスクもゼロではありません。最も確実で設定も簡単なのは親機と中継器のメーカーを揃えることですが、違う機種だからといって使えないわけではないと覚えておきましょう。

2. 速度低下の元凶「直列接続（多段接続）」とは？

2台の中継器を使う上で絶対に避けるべきなのが「直列接続（多段接続）」です。これは「ルーター → 中継器A → 中継器B」というように、中継器からさらに中継器へと数珠つなぎに電波をリレーする方法です。一見より遠くまで電波を飛ばせそうに思えますが、これは通信速度を壊滅的に低下させる最悪の接続方法です。なぜなら中継器は原理的に通信速度が約半分になるという宿命を背負っているからです。

この状態で直列接続を行うと中継器Aの時点で速度が半分になり、さらにその半分の速度になった電波を中継器Bが中継するため、末端の通信速度は元の4分の1、3台直列にすれば8分の1…と悲惨なまでに遅くなってしまいます。これではたとえ電波が届いたとしても、ウェブサイトの表示すらままなりません。バッファローなど多くのメーカーが中継器の接続台数を1〜2台までと推奨しているのは、この多段接続による速度低下のリスクを避けるためなのです。

3. 賢い接続方法「並列接続」とは？

では、2台の中継器を賢く使うにはどうすれば良いのでしょうか。その答えが「並列接続」です。これは親機であるルーターをネットワークの中心（親）とし、そこから1階の端の部屋へ向けて「中継器A」、そして2階の寝室へ向けて「中Pegasus」というようにそれぞれが独立して親機ルーターの電波を受け取る接続方法です。イメージとしては一本の木の幹（ルーター）から異なる方向に複数の枝（中継器）が伸びている状態を想像してください。

この並列接続であれば各中継器で発生する速度低下は、原理上の半減だけに留まります。中継器Aの速度低下が中継器Bに影響を与えることはありません。これによりネットワーク全体へのパフォーマンス低下を最小限に抑えながら、複数のエリアの電波状況を同時に改善することが可能になります。自宅のWi-Fi環境を2台の中継器で改善しようとする際の唯一にして絶対の正解。それがこの「並列接続」なのです。

4. そもそも中継器は何台まで接続できる？

「バッファローやNECのルーターには中継器を何台まで接続できるのか」という疑問を持つ方も多いでしょう。技術的な観点から言えばルーターが同時に接続できる機器の数（通常は数十台）の範囲内であれば、何台でも接続は可能です。しかし実用的な観点から言えば、その答えは「できるだけ少なく、理想は1台、多くても並列で2台まで」となります。

なぜなら中継器を増やせば増やすほど家の中に飛び交うWi-Fiの電波が増え、それらが互いに干渉し合ってしまうからです。特に同じチャンネル（電波の通り道）を複数の機器が使用すると電波の渋滞が起こり、ネットワーク全体が不安定になる原因となります。やみくもに中継器を3台、4台と増やしていくと電波強度は改善されるかもしれませんが、通信の安定性が損なわれ結果として「繋がるけれど遅い」という最悪の状況を招きかねません。数を増やすことが必ずしも解決策とはならないのです。

5. 2台目の中継器設定方法と、絶対に間違えてはいけない注意点

2台目の中継器の設定方法は基本的に1台目を設定した時と全く同じです。多くの製品では親機であるルーターの近くで中継器をコンセントに挿し、WPSボタンを押すだけで自動的に設定が完了します。しかしここで絶対に間違えてはいけない、たった一つの重要な注意点があります。それは2台目の中継器も必ず「親機であるルーター」と接続設定を行うことです。

設定を行う際にもし1台目の中継器の近くで作業してしまうと、2台目の中継器が親機ではなく1台目の中継器の電波を掴んでしまい、意図せず「直列接続」になってしまう危険性があります。これを避けるためにも2台目の設定時も、必ず親機ルーターのすぐ側で行うようにしましょう。バッファローなどの一部の製品では設定用のアプリや管理画面から、中継器がどの機器に接続されているかを視覚的に確認することができます。設定後は必ずこの接続状況を確認する習慣をつけることが、失敗しないための鍵となります。

中継器2台で悩むなら。次世代規格「メッシュWi-Fi」という最終回答

1. 【メッシュWi-Fiの決定版】TP-Link Deco X50 (2ユニット)

2台の中継器の機種の違いや接続方法に頭を悩ませている。その時間と労力そして投資は、もっと賢い選択のために使うべきです。TP-LinkのDeco X50はあなたのWi-Fiに関する全ての悩みを、根本からそしてエレガントに解決する「メッシュWi-Fi」システムです。2台のユニットが互いに連携し家全体を一つの巨大で切れ目のないWi-Fiネットワークで包み込みます。あなたが家のどこにいても常に最適な電波を自動で掴み続けるため、場所によって接続を切り替える煩わしさも速度が遅くなるストレスもありません。

Wi-Fi 6に対応しているため通信速度も圧倒的。そして何よりその設定は専用アプリの指示に従うだけで、誰でも数分で完了します。もはや直列や並列といった専門知識は不要です。2台のユニットがセットになったこの製品は一般的な戸建て住宅の隅々までをカバーするのに十分な性能を持っています。違う機種の中継器を2台購入するよりも結果的に安価で、そして比較にならないほど快適な環境が手に入る。これが現代における最も合理的な答えです。

2. 【日本の家のために】BUFFALO anystation connect WTR-M2133HS/E2S

複雑な間取りそして壁の多い日本の住宅環境。海外メーカーの製品ではその性能を十分に発揮しきれないことがあります。国内メーカーの雄バッファローが日本の家のために開発した独自のメッシュ技術、それが「anywhere connect」です。このシステムは機器間の通信を最適化する「メッシュネットワーク」と電波の死角をなくす「リピーター（中継）」の長所を組み合わせ、あなたの家の隅々まで強力で安定したWi-Fiを届けます。

さらにこのモデルは「トライバンド」に対応。通常の2.4GHzと5GHzに加えて機器間の通信専用にもう一つの5GHz帯を用意することで、スマホやPCの通信を一切邪魔することなくユニット同士が高速に連携します。これによりメッシュWi-Fiシステムの中でも特に安定した、速度低下の少ないネットワークを構築できます。既存のバッファロー製品との親和性も高く長年培われてきた安心感と、日本の住宅を知り尽くした設計思想。信頼性を何よりも重視するあなたに最高の選択肢を提供します。

3. 【インテリジェントなWi-Fiで、家じゅうを快適に】Google Nest Wifi ルーター

Wi-Fiの電波を探して家の中をさまよう日々は、もう終わりです。Google Nest Wifiは、単なるルーターではありません。あなたの家全体を、一つの強力で切れ目のないネットワークで包み込み、どこにいても最高のインターネット体験を提供する、インテリジェントなメッシュWi-Fiシステムです。これまでWi-Fiの死角だった書斎や寝室、浴室でさえも、4K動画のストリーミングやビデオ会議が、驚くほどスムーズになります。

その最大の魅力は、圧倒的な「シンプルさ」。設定はGoogle Homeアプリの指示に従うだけで、誰でも数分で完了します。専門用語や複雑な設定画面は一切不要。ネットワークの管理や、子どものデバイスの利用時間を制限するといった操作も、すべてスマートフォンから直感的に行えます。柔らかな曲線を描くそのミニマルなデザインは、もはや「機械」ではなく、どんなインテリアにも静かに溶け込む美しいオブジェ。隠す必要がないからこそ、家の中心に置いて最高のパフォーマンスを発揮させることができます。あなたの家のインターネットを、もっと賢く、もっと美しく。Googleが提案する、新しいWi-Fiの形がここにあります。

4. 【中継器からの卒業】TP-Link Deco M4 (1ユニット)

いきなり2台セットのメッシュWi-Fiシステムを導入するのは少し予算的に厳しい。でも今使っている中継器の性能には不満がある。そんなあなたのための最も現実的でスマートなアップグレードパスが、このDeco M4（1ユニット）です。この製品は単体で高性能なWi-Fiルーターとしても、そして今お使いのルーターに接続して強力な「中継器」としても使用することができます。まずはこの1台を導入しその圧倒的な電波の到達範囲と安定性を体感してください。

そしてこのDeco M4の真価はその先にあります。もしこの1台でもカバーしきれない場所が残っていたなら、後日もう一台同じDeco M4を買い足すだけ。その瞬間、2台のユニットは自動的に連携しあなたの家は本格的な「メッシュWi-Fi」システムへとシームレスに進化を遂げます。中継器2台の複雑な設定や機種の違いによる相性問題に悩む必要はもうありません。中継器の限界から最もスムーズに、そして無駄なく卒業するための最高のチケットがここにあります。

5. 【家のWi-Fi、死角ゼロへ】バッファロー Wi-Fi 6対応 中継機 WEX-3000AX4EA/N

あなたの家のWi-Fi環境に、「届かない部屋」や「遅い場所」は存在しませんか。書斎でのビデオ会議が途切れる、寝室で動画が止まる、2階のトイレでは圏外になる。そんな日々の小さなストレスを根本から解決するために、日本のネットワーク機器メーカー、バッファローがその技術の粋を集めて作り上げたのが、このWi-Fi 6対応中継器です。これは単に電波を延長するだけの旧世代の機械ではありません。あなたの家全体を、一つの強力でシームレスなWi-Fi網で包み込む、未来のネットワークへのアップグレードです。

その心臓部には、最新規格「Wi-Fi 6 (11ax)」を搭載。従来のWi-Fi 5に比べ、速度はもちろんのこと、多数のデバイスが同時に接続しても混雑に強く、安定した通信を実現します。2本の可動式外部アンテナが、親機からの強力な電波を確実に捉え、家の隅々まで力強く再放射。さらに、このモデルの真価は「EasyMesh」機能にあります。対応ルーターと組み合わせることで、家の中を移動しても最適な電波に自動で切り替わる、途切れることのないメッシュネットワークを構築。家中どこにいても、あなたはただ最高のインターネット体験に没頭するだけです。コンセント直挿しと据え置きの両方に対応する設置の自由度も、あなたの家のことを考え抜いた国内メーカーならではの配慮。家のWi-Fi環境を、今日、根本から見直す。その最も賢明で、確実な選択がここにあります。

まとめ：2台の中継器で悩む前に、知るべき「メッシュWi-Fi」という正解

中継器を2台違う機種で使おうとすることは技術的には可能ですが、速度の低下や設定の複雑さといった多くの落とし穴が潜んでいます。この記事ではそれらのリスクを回避するための「並列接続」という考え方や、メーカー間の互換性について解説しました。しかしそれらの知識を駆使して複雑なネットワークを構築するよりも、現代にははるかにスマートで確実な解決策が存在します。

それが「メッシュWi-Fi」です。複数の中継器で悩むことは例えるなら、たくさんの延長コードを繋ぎ合わせて電気を遠くまで届けようとするようなもの。それよりも家の中に新しいコンセント（メッシュユニット）を増設する方がはるかに安全で効率的です。まずはご自宅のどこにWi-Fiの死角があるのかを把握し、この記事で紹介したような2ユニットセットのメッシュWi-Fiシステムの導入を検討してみてください。その選択があなたの家のインターネット環境に関する悩みを、根本からそして永遠に解決してくれるはずです。