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モニターアームが後ろに出ないタイプとは?快適な設置術とおすすめ5選

「せっかくモニターアームを設置したのに、後ろに出っ張って壁にぴったりつかない」「モニターを壁ギリギリに寄せたいのに、アームが干渉して奥行きが足りない」──そんな悩みを抱えている方は少なくありません。実際、検索でも「モニターアーム 後ろに 出 ない」「壁ギリギリ 設置」「モニターアーム 壁寄せ」などの関連ワードが上位に上がっており、スペースに制限のある一人暮らしやデスク環境において、この問題は非常に現実的です。

特に27インチ以上の大型モニターを使っている場合や、奥行きの浅いデスクを使用していると、アームが後方に突き出し、デスクが手前にズレることによる圧迫感や作業スペースの狭さがストレスになることもあります。また、アームの種類によっては可動性重視で奥行きを多く取る設計のものも多く、「こんなに出っ張るとは思わなかった」と後悔する声も後を絶ちません。

この記事では、モニターアームが後ろに出る原因や、壁寄せ設置の注意点、デスク奥行きとの関係性を詳しく解説します。そして後半では、実際に「壁ギリギリ設置ができる」「後ろに出ない」仕様の優秀なモニターアームを厳選して5つご紹介。一度購入すれば長く使うものだからこそ、失敗しない選び方を押さえて、理想的なデスク環境を整えましょう。

  • モニターアームが後ろに出てしまう理由を構造から解説
  • モニター位置とデスク奥行きのベストなバランスがわかる
  • 壁ギリギリ設置が叶うアームの特徴と選び方を紹介
  • 27インチ対応・省スペース設計のおすすめ商品を5つ厳選
  • 買い替え時に後悔しないためのチェックポイントが明確になる

モニターアームを壁ギリギリに設置できない原因と対策

  1. モニターアームが後ろに出てしまう主な理由
  2. 理想的なモニター位置とデスク奥行きの関係
  3. 支柱式・グロメット式・壁寄せ対応の違い
  4. VESA対応かどうかを正しく見極める方法
  5. 机にアームが取り付けられない場合の対処法

1. モニターアームが後ろに出てしまう主な理由

モニターアームが後ろに大きく突き出してしまう原因の多くは、アームの構造そのものにあります。特に多関節タイプやガススプリング式の一部モデルでは、アームを折りたたんだときに本体ごと背面へ張り出してしまい、結果としてモニターが壁から20cm以上前に出てしまう設計も少なくありません。

さらに、モニターのVESAマウント位置とアーム接続部の構造次第では、どう調整してもモニターが奥まで寄らない場合も。製品選びの時点で“最短奥行き”の数値を確認することが重要です。壁ギリギリで使用したいなら、奥行きが10~15cm以内に収まるスリムタイプを選びましょう。

2. 理想的なモニター位置とデスク奥行きの関係

快適な作業姿勢を保つためには、モニターの上端が目の高さと同じ、かつ目から画面まで50〜70cm程度の距離を取ることが理想とされています。これはデスクの奥行きが60cm以上あれば理想的ですが、日本の家庭用デスクでは45〜55cm程度しかないことも多く、アームが出っ張るとモニターとの距離が近くなりすぎてしまいます。

壁に寄せて設置したい場合は、奥行きの浅いアームや、モニターを極力壁寄せできる構造を選ぶことがポイントです。目線と画面の高さが合うよう調整可能なモデルを選び、無理な姿勢にならない範囲で最小限の距離を確保しましょう。

3. 支柱式・グロメット式・壁寄せ対応の違い

アームの固定方式にも注目すべきポイントがあります。支柱式は上下スライドがしやすい反面、アームが支柱から前方に張り出す構造が多いため、奥行きが必要になります。一方グロメット式はデスクに穴を開けてアームを固定できるため、机の奥端にぴったり設置しやすく、壁ギリギリに寄せるには有利です。

ただし、グロメット設置にはデスク加工が必要な場合もあるため、賃貸や既製品のデスクでは注意が必要です。最近では、壁に沿って折り畳める“壁寄せ特化型”のアームも登場しており、こうした構造の製品を選ぶことで奥行き問題を一気に解決できます。

4. VESA対応かどうかを正しく見極める方法

モニターアームを使うには、モニター背面がVESAマウント(75×75mmまたは100×100mm)に対応している必要があります。ほとんどのモニターは対応していますが、背面が湾曲していたり段差があるとアームが正常に取り付けられない場合もあります。

製品ページや取扱説明書で「VESA規格対応」と明記されているかを必ず確認しましょう。また、取り付け時にスペーサーや延長ボルトが必要になるケースもあるため、対応アクセサリの有無も事前にチェックしておくと安心です。

5. 机にアームが取り付けられない場合の対処法

机の天板が薄すぎる、または奥行きが狭すぎてクランプが取り付けられない──そんな時にはいくつかの対策があります。ひとつは、デスク裏に補強板を追加してクランプを固定できるようにする方法。もうひとつは、穴をあけてグロメット式で固定する方法です。

また、クランプ式でも“薄型対応”や“短アーム設計”のモデルを選べば、取り付けスペースが狭い机にも対応可能。設置に不安がある場合は、机の厚さや奥行きを事前に測り、それに適したアームを選びましょう。

壁ギリギリに配置できる!後ろに出ないモニターアーム5選

  1. Amazonベーシック シングルモニターアーム
  2. エルゴトロン MXV デスクモニターアーム
  3. NB North Bayou F80-G モニターアーム
  4. Mount-It! モニタ用デスクマウント モニターアーム
  5. グリーンハウス GH-AMDL1 モニターアーム

1. Amazonベーシック シングルモニターアーム|ガススプリング式・最大27インチ対応

Amazonベーシックのガススプリング式モニターアームは、最大27インチ・約9kgまで対応し、後方に出にくいコンパクト構造が最大の魅力です。ガス圧調整機能により上下昇降も軽やかで、前後・左右・チルト・パン・360°回転も自在に調整でき、必要なときに必要な角度へ瞬時に移動できます。床や壁に近づけて使いたい人でも、無駄な奥行きを取らずに設置可能です。クランプ式とグロメット式に対応し、厚さ10〜75mmの天板に直接固定でき、机の奥側ギリギリにもぴたっと寄せられます。

ケーブルマネジメント機構が備わっており、配線がすっきり収納できるため、デスク背面が乱れず美観を損ないません。VESA規格75×75・100×100両対応で、一般的なモニターに幅広く使用でき、初めてモニターアームを導入する人でも安心です。軽量ながら剛性もあり、「後ろに出ない」という条件を重視した設置には最適なスタートモデルです。

2. エルゴトロン MXV デスク モニターアーム|デスク設置用ガススプリング・最大34インチ対応

エルゴトロンMXVは、最大34インチ・約11.3kgまでの大型モニターにも対応する高性能モデルで、壁寄せ設置に理想的な“フラット折りたたみ”機能を搭載しています。使用しないときはアームが本体にぴったり沿い、壁に近接した状態を保てます。アルミ合金製の堅牢ボディは高級感がありながら6kg以下のモニターでもバランス良く支え、安定した設置が可能です。ガススプリングの精度も高く、微調整も片手で行える軽さです。

関節部分にはトルク調整ネジがあり、高さや傾きを細かく設定できるため、「後ろに出ない」「水平もキープしたい」という方に最適。ケーブルクリップや配線カバーも付属し、美しいデスク背面を維持できます。耐久性にも優れ、長く使える信頼の一台です。

3. NB North Bayou F80-G モニターアーム|ガススプリング式・最大27インチ対応

NB North Bayou F80-Gはアジア圏で高い評価を受ける堅実なガススプリング式アームで、最大27インチ・約8kgまで対応し、奥行きを抑えた設計が特徴です。シンプルな構造ながら上下・左右・チルト・パン・360°回転など多方向調整が可能で、壁ギリギリ設置でも無駄な張り出しを抑えられます。支柱は細身ながらも強度があり、安定した固定力を実現。

ケーブルマネジメント用のクランプも備えられ、配線が乱れず、背面がすっきり保たれます。必要以上に可動域が広がらずコンパクト設計なので、「奥行きが足りないから壁に寄せたい」という条件下においても使いやすく、価格もリーズナブル。手軽に壁寄せ設置・後ろに出ない環境を整えたい人にぴったりの一本です。

4. Mount-It! モニタ用デスクマウント モニターアーム|MI-1771 Dual Monitor シルバー

デュアルモニター環境を効率よく構築したい方に最適なアイテムが「(マウントイット!) Mount-It! MI-1771」です。最大32インチの画面に対応し、VESA 75×75および100×100に適合。耐荷重は1アームあたり約9kg(20ポンド)まで対応しているため、幅広いモニターに安心して使用できます。アームはガススプリング式ではなくメカニカル調節ですが、そのぶんしっかりと位置を固定できる設計で安定性に優れています。

上下・左右・奥行きと自在に角度調整が可能なため、目線の高さや作業姿勢に合わせて最適な配置ができ、肩こりや目の疲れの軽減にもつながります。また、クランプ式とグロメット式の両方に対応しており、設置場所を選ばず自由度の高い取り付けが可能です。耐久性のあるスチール構造とシルバーカラーのスタイリッシュなデザインも魅力。オフィスでも在宅環境でも、空間をスッキリと効率的に使いたい方におすすめです。

5. グリーンハウス GH-AMDL1 モニターアーム|スリム支柱・壁寄せ対応

グリーンハウス GH-AMDL1シリーズはスリムな支柱設計と後方の張り出しを抑えた構造が特徴で、最大27インチ・約8kgまでのモニターに対応可能です。支柱自体が前傾しないデザインで、モニターを壁ギリギリまで移動できるため、奥行きが限られた机でも省スペース設置が容易です。上下昇降・チルト・パン・360°回転等の可動性を備え、関節部のトルク調整にも対応。

ケーブルマネジメントバーが付属し、背面配線を一か所にまとめられるため、壁に沿ったスッキリした見た目が実現できます。クランプ・グロメット両対応のため設置場所を選ばず、コストパフォーマンスにも優れたモデルです。壁にぴったり寄せたい人におすすめ。

まとめ:後ろに出ないモニターアームで快適&スマートな作業空間を

「モニターアームが後ろに出るのが悩み…」という方でも、本当に奥行きを抑えた設計のモデルであれば、壁にぴったり寄せて使うことは十分可能です。本記事でご紹介した5モデルは、いずれも「後ろに出ない」構造設計と調整機能を備え、限られたスペースでも快適な作業環境を整えられる製品です。

まずはお使いのモニターサイズやデスクの奥行きを測定し、壁寄せ設置に必要な最短奥行きや支柱タイプに合うかを確認しましょう。幅広い可動域とケーブル整理機能を備えたモデルなら、設置後もストレスなく使い続けられます。壁にぴったり寄せたスマートなデスク環境が、あなたの作業効率・集中力・インテリア性を確実に向上させます。スペースを最大限に活かし、後ろに余計な出っ張りのない快適な作業空間を手に入れてください。