ハンコン(ハンドルコントローラー)を購入する際、多くの人が悩むのが「シフターは本当に必要なのか?」という点です。パドルシフトだけでも変速は可能であり、F1やGTカーなどの現代的なレーシングカーを運転する分には、ハンコン シフター いらないという意見も一理あります。しかし、市販車や旧車を運転するゲーム、あるいはドリフト走行を楽しみたい場合、Hパターンシフターの有無は没入感に天と地ほどの差を生み出します。

実際にシフターを導入することで、クラッチペダルと連動した「操る楽しさ」を手に入れることができますが、一方で設置スペースの問題やコストの増加、操作の難易度が上がるといったデメリットも存在します。安易に「セットだから」と購入してしまい、結局使わずに邪魔者扱いしてしまうのは避けたいところです。この記事では、あなたのプレイスタイルやプレイするゲームジャンルに合わせて、シフターが必要なケースとそうでないケースを明確にし、後悔しないハンコン選びをサポートします。

  • パドルシフトのみでもレースゲームは十分に楽しめるが没入感は劣る
  • Hパターンシフターは旧車やドリフト走行において必須級のアイテムである
  • 設置スペースや固定方法を考慮しないとシフターはただの邪魔者になりかねない
  • 自分のプレイスタイルに合わせて後からシフターを追加購入するのも賢い選択だ

ハンコンのシフターは本当に不要?種類と選び方の基準

シフターの必要性を判断するためには、まずシフターの種類と、それぞれのメリット・デメリットを正しく理解する必要があります。ハンコンに付属、あるいは追加できるシフターには大きく分けて「パドルシフト」「シーケンシャルシフター」「Hパターンシフター」の3種類があります。

以下の表は、それぞれのシフターの特徴と適したゲームジャンルをまとめたものです。まずはこの表を参考に、自分がプレイしたいゲームや求めている体験がどのタイプに当てはまるかを確認してみてください。

シフターの種類 特徴・メリット 適したゲーム・車種
パドルシフト ハンドルから手を離さずに変速可能。現代の標準。 F1、GTカー、最新のスーパーカー
シーケンシャル レバーを前後に倒して変速。ラリーやGTカーに多い。 ラリーゲーム(WRC等)、ツーリングカー
Hパターン 実車同様にギアを選択。クラッチ操作との連携が楽しい。 市販車(MT)、旧車、ドリフト、トラック
導入のハードル 低い(ハンコン標準装備がほとんど) 中〜高(専用機器やHパターンとの切替が必要)
没入感 高い(競技車両として) 極めて高い(実車感・操縦感として)

表からわかるように、速さを追求するならパドルシフトで十分ですが、運転そのものの楽しさやリアリティを追求するならHパターンシフターが欲しくなります。ここからは、具体的なゲームタイトルやシチュエーションを挙げながら、シフター導入の是非についてさらに深く掘り下げていきます。

  1. ハンコンとシフターのおすすめは?セット購入と単品購入のメリット
  2. ハンコンのデメリットは?シフター導入で増える設置の手間とコスト
  3. グランツーリスモ対応のハンコンのおすすめは?公式ライセンスの重要性
  4. ハンコンのおすすめペダルは?3ペダル必須のシフター環境
  5. サイドブレーキは必要?ドリフト走行におけるシフターとの関係

1. ハンコンとシフターのおすすめは?セット購入と単品購入のメリット

初めてハンコンを購入する場合、Logicool G923やG29のように、シフターがオプション(別売り)となっているモデルと、最初からセットになっているモデルがあります。結論から言えば、まずは「ハンコン本体のみ(2ペダルまたは3ペダル)」を購入し、必要性を感じてからシフターを買い足すのが最もリスクの少ない方法です。多くのハンコンにはパドルシフトが標準装備されており、これだけで大半のレースゲームは快適に遊べるからです。

しかし、最初から「マニュアル車の運転練習がしたい」「ドリフトを極めたい」という明確な目的があるなら、Thrustmaster TH8Aのような高機能シフターを同時に購入することをおすすめします。TH8AはHパターンとシーケンシャルの切り替えが可能で、質感も実車に近く、長く愛用できる逸品です。安価なセット品のシフターはおもちゃのような質感のものが多く、リアリティを求める層には不満が残ることもあります。予算と目的に応じて、段階的に揃えるか、最初から良いものを買うかを決めましょう。

2. ハンコンのデメリットは?シフター導入で増える設置の手間とコスト

シフターを導入する最大のデメリットは、「設置環境の構築」が難しくなる点です。ハンコン本体はデスクにクランプで固定できますが、シフターは適切な位置(実車と同じ左手または右手の位置)にしっかりと固定しなければなりません。デスクの形状によっては取り付けられなかったり、操作するたびにガタついたりと、ストレスの原因になります。

また、シフターを使うためにはクラッチペダル付きの「3ペダル」が必要になるため、ペダルユニットも大型化し、床での滑り止め対策もより重要になります。これらを解決するために専用のコックピットやスタンドを購入すると、追加で数万円の出費となり、部屋のスペースも圧迫します。「ハンコン シフター いらない」という意見の裏には、こうした物理的なハードルの高さがあることを理解しておく必要があります。

3. グランツーリスモ対応のハンコンのおすすめは?公式ライセンスの重要性

PlayStationで「グランツーリスモ7」などをプレイする場合、ハンコン選びで最も重要なのは「PlayStation公式ライセンス」を取得しているかどうかです。ライセンス品であれば、USBを繋ぐだけで認識し、ボタン割り当ても最適化されています。非ライセンス品やPC専用ハンコンをコンバーター経由で使おうとすると、フォースフィードバックが正しく機能しなかったり、遅延が発生したりするトラブルに見舞われます。

おすすめは、ThrustmasterのT-GT IIやT300RS、LogicoolのG923などです。これらはグランツーリスモとの親和性が高く、路面の凹凸やタイヤのグリップ感をリアルに伝えてくれます。特にT-GT IIはグランツーリスモ専用の振動機能(T-DFB)を搭載しており、他では味わえない没入感を提供します。シフターに関しても、同メーカーの純正品を選ぶことで、接続トラブルなく快適にシフトチェンジを楽しめます。

4. ハンコンのおすすめペダルは?3ペダル必須のシフター環境

シフターを活用してマニュアル操作を楽しむなら、クラッチペダルを含む「3ペダル」の導入は必須条件です。2ペダルのハンコンにシフターを付けても、オートクラッチ(ボタン操作など)になってしまい、半クラッチなどの繊細な操作ができず、面白みが半減してしまいます。

おすすめのペダルは、ThrustmasterのT-LCMペダルや、Fanatecなどのロードセルブレーキを採用したモデルです。これらは踏力(踏む重さ)でブレーキをコントロールできるため、実車に近い感覚で減速できます。また、ペダルの角度や間隔を調整できるモデルであれば、ヒール・アンド・トゥなどのテクニックもやりやすくなります。シフターだけでなく、足元の環境にもこだわることで、ドライビングの質は飛躍的に向上します。

5. サイドブレーキは必要?ドリフト走行におけるシフターとの関係

ドリフト走行やラリーゲームにおいて、シフターと同じくらい重要になるのが「サイドブレーキ(ハンドブレーキ)」です。純正のハンコンにはサイドブレーキが付いていないことが多く、コントローラーのボタンで代用することになりますが、これでは瞬時の操作が難しく、リアリティも欠けます。

PC環境であれば、USB接続の汎用ハンドブレーキを追加することで、実車のようにレバーを引いてリアタイヤをロックさせることが可能です。シフターでギアを落とし、クラッチを蹴り、サイドブレーキを引く。この一連の動作をスムーズに行うためには、シフターとサイドブレーキの配置(固定位置)が非常に重要になります。ドリフトを本気で楽しむなら、シフターの導入と同時にサイドブレーキの追加も検討すべきでしょう。

リアルな挙動を体感する!おすすめハンコン&周辺機器10選

ここからは、初心者から上級者まで満足できる、おすすめのハンコンとシフター、そしてそれらを支える周辺機器を厳選してご紹介します。最新のダイレクトドライブ方式を採用したモデルから、コストパフォーマンスに優れた定番モデルまで幅広くピックアップしました。

自分のプレイスタイルに合った最高の機材を見つけて、自宅をサーキットに変えてしまいましょう。それぞれの製品の特徴と、どんなユーザーにおすすめかを詳しく解説します。

  1. [Thrustmaster] 【Playstation公式ライセンス】T598 日本仕様 Direct Axial Drive ダイレクトドライブ ハンコン(PS5/PS4/PC)
  2. [Thrustmaster] 【GT/PlayStation公式】T-GT II フォースフィードバック ステアリングコントローラー(PS5/PS4/PC)
  3. [Logitech G] PRO レーシングホイール ダイレクトドライブ 11Nm(PC用)
  4. [MOZA] R5 レーシングバンドル ダイレクトドライブ 5.5Nm(ホイール+2ペダル)
  5. [Logicool G] ハンコン G923d TRUEFORCE(PS5/PS4/PC)
  6. [Thrustmaster] T300RS GT Edition(PS5/PS4/PC)
  7. [Thrustmaster] T248 フォースフィードバック(PS5/PS4/PC)
  8. [Logicool G] ハンコン G29 Driving Force(PS5/PS4/PC)
  9. [Thrustmaster] 【Playstation公式ライセンス】T128 フォースフィードバック(PS5/PS4/PC)
  10. [Thrustmaster] TH8A Shifter Add-On(Hパターン/シーケンシャル対応)

1. 【次世代のスタンダード】Thrustmaster T598 Direct Axial Drive

Thrustmasterが満を持して投入した、ダイレクトドライブ(DD)方式のエントリー〜ミドルクラス向けハンコンです。従来のベルトドライブやギアドライブとは異なり、モーターとステアリング軸が直結しているため、路面の細かな情報やタイヤの滑り出しをダイレクトかつ静かに伝えてくれます。特筆すべきは「Direct Axial Drive」という新技術で、DD特有の重さやコストを抑えつつ、スムーズな回転と強力なトルクを実現しています。

PS5公式ライセンスを取得しており、グランツーリスモ7などの最新タイトルとの相性も抜群です。将来的にシフターやロードセルペダルを追加してアップグレードしていくベースとしても最適。初めてのDDハンコンとして、性能と価格のバランスが非常に優れた一台です。

2. 【GT公認の最高峰】Thrustmaster T-GT II

グランツーリスモシリーズのために開発された、究極のベルトドライブハンコンです。最大の特徴は、T-DFB(Depth Feedback)という独自の振動システム。路面の継ぎ目やサスペンションの動きといった、従来のフォースフィードバックでは表現しきれなかった微細な振動を、ステアリングコラムを通じて立体的に伝えます。

ブラシレスモーターによる強力かつ滑らかなフィードバックは、長時間の耐久レースでも熱ダレすることなく安定した性能を発揮します。価格は高めですが、グランツーリスモの世界に深く没入したいなら、これ以上の選択肢はありません。別売りのTH8Aシフターと組み合わせれば、最強の環境が完成します。

3. 【プロ仕様のパワー】Logitech G PRO Racing Wheel

ロジクールG(海外名Logitech G)初となるダイレクトドライブハンコンで、最大トルク11Nmという業務用シミュレーター並みのパワーを誇ります。この圧倒的なトルクにより、縁石に乗り上げた時の衝撃や、高速コーナリング時のG(重力)を腕力でねじ伏せるようなリアルなドライビング体験が可能になります。

TRUEFORCE技術により、エンジンの振動やタイヤの接地感も高精細に再現。クイックリリース機構を採用しており、将来的なステアリング交換にも対応します。PC専用(またはXbox版など)となるため注意が必要ですが、eスポーツ大会を目指すようなガチ勢にとっては、勝利のための必須アイテムと言えるでしょう。

4. 【高コスパDDセット】MOZA R5 Racing Bundle

近年急成長しているハンコンメーカー、MOZA Racingの入門用バンドルセットです。ホイールベース、ステアリング、2ペダルがセットになっており、ダイレクトドライブ(5.5Nm)の高品質なフィーリングを驚くほど手頃な価格で手に入れられます。航空機グレードのアルミニウムを使用した筐体は剛性が高く、コンパクトでデスク環境にも馴染みやすいデザインです。

専用アプリでフォースフィードバックの強さや挙動を細かく調整できるのも魅力。シフターやクラッチペダルはオプションですが、まずはDDの凄さを体験してみたいというPCゲーマーにとって、これほどコストパフォーマンスの高い選択肢は他にありません。

5. 【進化し続ける定番】Logicool G G923d TRUEFORCE

長年愛され続けてきたG29の後継モデルで、見た目は似ていますが中身は別物です。新技術「TRUEFORCE」を搭載し、ゲーム内の物理演算とオーディオデータをリアルタイムで振動に変換。エンジンの回転数や路面の質感を、ステアリングを通して「感じる」ことができます。

ブレーキペダルにはプログレッシブスプリングが採用され、踏み込むほどに硬くなる実車のような踏み応えを実現しています。PS5/PS4/PCすべてに対応しており、シフター(LPST-14900)を追加すれば6速MT車も運転可能。信頼性と入手性の良さで、ハンコンデビューの第一候補として揺るぎない地位を築いています。

6. 【ベルトドライブの名機】Thrustmaster T300RS GT Edition

発売から時間が経ってもなお、多くのアングラーに支持され続けるベルトドライブの名機です。デュアルベルトシステムによる静音性と滑らかさは、ギア駆動のハンコンとは一線を画します。ブラシレスモーターの採用で反応速度も速く、ドリフト走行時のセルフステア(ハンドルが勝手に回る動き)も実車に近くコントロールしやすいのが特徴です。

GT Editionには3ペダルが標準付属しており、クラッチ操作を用いた本格的なドライビングが最初から楽しめます。ステアリングの交換も容易で、実車用ステアリングを取り付けるカスタムなども人気。拡張性が高く、長く遊べる一台です。

7. 【ハイブリッド駆動の新星】Thrustmaster T248

ギアとベルトを組み合わせたハイブリッドドライブシステムを採用し、G29よりも強力なフォースフィードバックと、T300RSに近い滑らかさを両立させたモデルです。ステアリング中央にディスプレイを搭載しており、速度や回転数、レースの順位などをリアルタイムで表示できるのがユニークな特徴です。

付属のT3PMペダルは磁気センサー式で、経年劣化によるチャタリング(誤入力)の心配がなく、ブレーキの踏み応えも調整可能です。パドルシフトの感触もマグネティック仕様でカチッとしたクリック感があり、操作していて気持ちが良いです。最新機能を手頃な価格で体験したい方におすすめです。

8. 【入門機の決定版】Logicool G G29 Driving Force

「とりあえずハンコンで遊んでみたい」という初心者にとって、最もハードルが低く、かつ失敗のない選択肢です。ギア駆動特有のゴリゴリ感はありますが、耐久性は抜群で、ラフな操作にも耐えます。ステアリングの革巻きの質感も良く、所有欲を満たしてくれます。

多くのゲームで標準対応しており、設定に悩むことなくすぐに遊べるのも大きなメリット。別売りのシフター(LPST-14900)も安価で入手しやすく、フルセットを揃えても財布に優しいのが嬉しいポイントです。まずはここから始めて、ステップアップしていくのも良いでしょう。

9. 【軽量コンパクト】Thrustmaster T128

デスクスペースが限られている方や、子供用としても最適なエントリーモデルです。非常に軽量でコンパクトながら、フォースフィードバックをしっかり搭載しており、路面の状況を手に伝えてくれます。クランプの取り付けも簡単で、遊ぶ時だけ出して、終わったら片付けるという運用もしやすいです。

ペダルはプラスチック製の簡易的なものですが、ステアリングの操作感はしっかりとしています。LEDインジケーターでエンジン回転数を視覚的に確認できるのも便利。高価なハンコンには手が出ないけれど、パッドでの操作には限界を感じているという方に、新しい扉を開くきっかけを与えてくれます。

10. 【変幻自在のシフター】Thrustmaster TH8A Shifter Add-On

ハンコンのシフターと言えばこれ、と言われるほど評価の高い単体シフターです。金属製の堅牢な作りで、シフトチェンジ時の「ガコッ」という感触が非常にリアルです。付属のプレートを交換することで、一般的な「Hパターン(7速+リバース)」と、ラリーカーのような「シーケンシャル(+/-)」の2つのモードに切り替えることができます。

Thrustmaster製のハンコンと接続して使うのが基本ですが、USB接続でPCに繋げば、他社製ハンコンと組み合わせて使うことも可能です(PCゲームの場合)。シフトノブは実車用のものと交換可能で、自分好みのカスタマイズも楽しめます。シフターにこだわるなら、間違いなくこれを選ぶべきです。

まとめ:シフターの有無で変わる、レースゲームの世界観

ハンコンにおけるシフターは、必須ではありませんが、ドライビングの「深み」を知るための重要な鍵です。タイムを削る競技的なプレイならパドルシフトで十分ですが、ヒール・アンド・トゥを駆使してコーナーを攻める楽しさや、クラッチを繋ぐ瞬間の緊張感は、Hパターンシフターでしか味わえません。

「いらない」と切り捨てる前に、自分がレースゲームに何を求めているのかをもう一度考えてみてください。もしそこに「操る喜び」があるなら、シフターはあなたにとって最高のパートナーになるはずです。今回ご紹介した製品を参考に、あなたの理想のコックピットを完成させてください。