トヨタの新車購入時、選択肢として提示される「ディスプレイオーディオ(DA)」と「ディスプレイオーディオプラス(DA Plus)」。標準のDAで十分なのか、それとも高価なディスプレイオーディオプラスを選ぶべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。ディスプレイオーディオプラスはいらないと考える人もいるようですが、その判断は本当に正しいのでしょうか。
ディスプレイオーディオプラスはいらないと決める前に、その違いとメリットを正確に知っておく必要があります。ディスプレイオーディオプラスのメリットは何か、標準のDAとの違いは何か、そしてT-connectは必須なのか、5年後はどうなるのか。プリウスなどの人気車種で悩んでいる方へ。この記事では、ディスプレイオーディオとディスプレイオーディオプラスの違い、それぞれの評判、そして後悔しないための選択基準を徹底解説します。
- DAプラスの最大メリットは「車載ナビ機能(通信型)」と「高画質HDディスプレイ」
 - 標準DAはスマホ連携(CarPlay/Android Auto)が前提
 - DAプラスはT-connect契約(有料)が前提で、5年後以降は継続料が必要
 - 必要かどうかは、スマホナビへの依存度と予算で決まる
 
ディスプレイオーディオプラスは必要か?標準DAとの違いと欠点
ディスプレイオーディオプラスと標準モデルの違いがよくわからないまま選ぶと、後で「こんなはずではなかった」と後悔するかもしれません。標準DAの欠点とは何か、そしてDAプラスがそれをどう補うのか。その機能とコストを比較します。
- ディスプレイオーディオ(標準)の欠点とは?
 - ディスプレイオーディオプラスの主なメリット
 - ディスプレイオーディオプラスのデメリット(いらない理由)
 - T-connectは必須?5年後にどうなるか
 - テレビ視聴はどちらもオプション?
 
1. ディスプレイオーディオ(標準)の欠点とは?
まず、標準のディスプレイオーディオ(DA)の欠点から見ていきましょう。トヨタの標準DAは、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しており、スマートフォンのナビアプリ(Googleマップなど)や音楽アプリを車載モニターで利用できるのが大きなメリットです。
しかし、その最大の欠点は、スマートフォン非接続時にはナビ機能が使えないことです。スマホを忘れたり、充電が切れたり、通信圏外(トンネルや山間部)に入ってしまったりすると、ナビゲーションが停止してしまうリスクがあります。また、常にスマホのデータ通信量とバッテリーを消費し続けます。
さらに、標準DAのモニターは、DAプラスに比べて解像度が低い場合があり(車種による)、地図や映像の鮮明さで劣る可能性があります。カーナビなしだと何が不便か、という問いの答えが、このスマホ依存度の高さと安定性の欠如にあります。
2. ディスプレイオーディオプラスの主なメリット
では、ディスプレイオーディオプラスの主なメリットは何でしょうか。標準DAの欠点を補う、強力なメリットが2つあります。
1. 車載ナビゲーション機能の内蔵:DAプラスは、トヨタ独自の「コネクティッドナビ」に対応しています。これは、車載の地図データ(通信圏外でも動作)と、通信によって取得する最新の地図・交通情報(T-connect契約が必要)を組み合わせたハイブリッド型のナビです。これにより、スマホがなくてもナビが使え、トンネル内などでも自車位置測位が安定します。
2. 高精細HDディスプレイ:DAプラス搭載車(例: 新型プリウス、ハリアーなど)では、標準DAよりも大型で高精細なHDディスプレイ(12.3インチなど)が採用されることが多いです。これにより、地図や映像が非常に美しく、見やすくなります。
ディスプレイオーディオプラスの評判が高い理由は、このスマホがなくても使えるナビの安心感と、大画面・高画質という、分かりやすい快適性の向上にあります。
3. ディスプレイオーディオプラスのデメリット(いらない理由)
一方で、ディスプレイオーディオプラスはいらない(例えば、プリウスにディスプレイオーディオプラスはいらない)と考える人もいます。その理由は、主にコストと機能の重複にあります。
- 高額なオプション価格
ディスプレイオーディオプラスの価格は、標準DAに比べて高額なオプション費用(車種によるが10万円以上)がかかります。 - T-connectの利用料
DAプラスのコネクティッドナビ機能をフル活用するには、T-connectサービスの契約(有料)が必要です。新車購入から5年間は無料の場合が多いですが、それ以降は継続して利用料がかかります。 - スマホナビで十分
普段からGoogleマップなどのスマホナビで満足しており、通信圏外に行くことも滅多にない人にとっては、車載ナビ機能は不要(宝の持ち腐れ)と感じられます。CarPlay/Android Autoがあれば十分、という考え方です。 
これらの理由から、スマホナビで十分だし、コストも抑えたいと考える人にとっては、DAプラスはいらない選択肢となるのです。
4. T-connectは必須?5年後にどうなるか
T-connectは必須か、という疑問。標準DAでCarPlay/Android Autoを使うだけなら、T-connectは必須ではありません。しかし、ディスプレイオーディオプラスのコネクティッドナビ機能(最新の地図・交通情報)を使いたいのであれば、T-connectの契約が必須となります。
問題は、トヨタのナビは5年後にどうなるのか、という点です。前述の通り、新車購入時に付帯するT-connectの無料期間(多くは5年間)が終了した後、コネクティッドナビの全機能を使い続けるには、T-connectの有料契約を更新する必要があります。
もし更新しない場合、通信による地図更新やリアルタイム交通情報などは利用できなくなりますが、車載機に保存されている地図データ(最後に更新されたもの)を使った、従来の車載ナビ(通信なし)としては引き続き機能する、とされています(※車種や年式により仕様が異なる場合があります)。5年後に月額(または年額)の利用料を払い続ける価値があるかどうかも、判断材料の一つとなります。
5. テレビ視聴はどちらもオプション?
ディスプレイオーディオプラスのテレビ機能はどうでしょうか。これは注意が必要ですが、標準DAでもDAプラスでも、地上デジタル放送(フルセグ・ワンセグ)を視聴するためには、別途「TVオプション」(チューナー)の契約や追加が必要となる場合がほとんどです。
DAプラスを選んだからといって、自動的にテレビが見られるようになるわけではありません。テレビ視聴を希望する場合は、新車契約時にTVオプションを必ず申し込むか、後付けで社外品のTVキャンセラーなどを(自己責任で)取り付ける必要があります。
後付けでディスプレイオーディオプラスにテレビ機能を追加するのは難しいため、新車購入時の選択が非常に重要になります。
【2025年最新】DAプラスは不要?おすすめの後付けモニター&スマホ連携グッズ
ディスプレイオーディオプラスはいらないと決めたあなた、あるいは標準DAすら付いていない車に、手軽にスマホ連携機能を追加したいあなたへ。高価なメーカーオプションに頼らなくても、快適なナビ・オーディオ環境は作れます。後付け可能なおすすめアイテムを5つ厳選しました。(※価格や在庫は2025年11月4日時点のものです)
- パイオニア(Pioneer) DMH-SZ700
 - ケンウッド(Kenwood) DMX5523S
 - ニコマク NikoMaku SM-1C V2.0
 - ATOTO S8 Ultra New 9インチ S8G2099UN
 - Elnicec 車載 吸盤式タブレットホルダー
 
1. パイオニア(Pioneer) DMH-SZ700
トヨタ純正のディスプレイオーディオ(標準DA)の欠点である有線接続の煩わしさを解消したいなら、パイオニアのDMH-SZ700のような「ワイヤレスCarPlay/Android Auto対応」の社外ディスプレイオーディオが最適です。車に乗るたびにケーブルを挿す必要がなく、スマホはポケットに入れたままで、エンジンをかければ自動的に接続されます。この快適さは、一度体験すると戻れないレベルです。
6.8インチの画面を持つ1DINサイズのDAで、多くの車種に取り付け可能(別途取り付けキットが必要な場合あり)。ハイレゾ音源の再生や、13バンドイコライザーなど、カロッツェリアならではの高音質なオーディオ機能も魅力。後付けディスプレイオーディオで、純正以上の利便性と音質を求めるあなたに最適な選択肢です。
USB-Cポートからの急速充電にも対応し、スマホのバッテリー消費にも配慮。純正DAの機能に不満を持つ人にとって、まさに後悔を満足に変える一台です。
2. ケンウッド(Kenwood) DMX5523S
「ディスプレイオーディオプラスはいらない」と判断し、スマートフォンのナビ機能で十分、しかし「もっと快適に」使いたいと考えるあなたへ。国内メーカーの信頼性と、最先端の利便性を両立するのが、ケンウッドのDMX5523Sです。このモデル最大の魅力は、Apple CarPlayとAndroid Autoの両方に「ワイヤレス接続」で対応している点。車に乗り込むたびにUSBケーブルを探して接続する、あの煩わしい手間から完全に解放されます。エンジンをかければ、あなたのスマホはポケットやバッグの中に入れたままで、使い慣れたGoogleマップや音楽アプリが7インチの画面に自動で表示されます。
WSVGAの静電タッチパネルは、スマホのように滑らかな操作感を提供。さらに、Bluetoothだけでなく「ワイヤレスミラーリング」にも対応しており、スマートフォンの画面をそのまま映し出すことも可能です(対応スマホ・設定が必要)。純正ステアリングリモコン(ステリモ)にも対応し、運転中の操作性も万全です。
「ディスプレイオーディオの欠点」として挙げられるスマホ依存はそのままですが、その連携の手間を「ワイヤレス」によって最小限にしたのがこのモデルです。高音質なオーディオ機能やバックカメラ対応など、基本性能も充実。信頼できる国内メーカー製で、日々の運転をスマートにアップグレードしたいあなたに最適な一台です。
3. ニコマク NikoMaku SM-1C V2.0
これは車用ではありませんが、「カーナビはいらない、スマホのナビを使いたい」というニーズは、バイクライダーにとっても同じです。このニコマクのスマートモニターは、そのニーズに特化した「バイク用」ディスプレイオーディオです。5.5インチの大画面は、走行中でも視認性が高く、グローブをしたままでも操作しやすい設計になっています。ワイヤレスCarPlayとAndroid Autoに対応しており、スマホをポケットに入れたまま、Googleマップや音楽アプリを安全に操作可能です。
バイク用ならではの機能として、IPX7の高い防水性能を誇り、突然の雨でも安心して使用できます。また、「自動輝度調整」機能により、日中の強い日差し下でも、夜間の暗い道でも、常に見やすい明るさに自動で調整してくれます。ヘルメットのインカム(別売)とBluetoothで連動させれば、ナビ音声を聞きながらの運転も可能。
電源も「USB給電可能」な(または車両バッテリーからの)設計で、取り付けの自由度が高いのも魅力です。「コンセント不要」で、手軽に最先端のナビ環境を構築したいライダーにとって、これ以上ないパートナーとなるでしょう。技適も取得済みで、日本国内でも安心して使用できます。
4. ATOTO S8 Ultra New 9インチ S8G2099UN
ディスプレイオーディオの欠点であるスマホ依存から脱却し、タブレットのような自由度を車内で実現したい。そんな究極を求めるあなたには、ATOTO S8のようなAndroid OS搭載モデルがおすすめです。9インチの大画面QLEDディスプレイで、ワイヤレスCarPlay/Android Autoに対応するだけでなく、本体にGoogle Playストアからアプリを直接ダウンロード・実行できます。
4G LTE通信(SIMカード別途)やWi-Fiテザリングでインターネットに接続すれば、GoogleマップやYouTubeなどを、スマホを介さずに単体で楽しめます。まさにカーナビモニターとスマホ連携の垣根を超えたデバイスです。
高性能CPUと大容量メモリ(6GB/128GB)で動作もスムーズ。高音質DSPや映像入出力など、拡張性も抜群。純正のDAプラス以上に多機能な環境を構築できる可能性がありますが、設定の複雑さや海外製品ならではの留意点も。カスタマイズ好きの玄人ユーザーに最適な一台です。
5. Elnicec 車載 吸盤式タブレットホルダー
カーナビもモニターもいらない!コストをゼロに近づけ、手持ちのスマホやタブレットを最大限に活用する。それが、このElnicecの吸盤式ホルダーです。ダッシュボードやフロントガラスに強力なゲル吸盤で固定し、最大11インチまでのタブレットを安定してホールド。あなたのタブレットが、そのまま大画面ナビ&エンタメ機になります。
伸縮アームと360度回転ボールジョイントにより、画面を最適な位置に調整可能。ナビアプリはタブレットで実行し、音声はBluetoothで車のスピーカーに飛ばせば、ディスプレイオーディオに近い環境が完成します。
もちろん、車載専用機ほどの安定性やシームレスな連携はありませんが、カーナビなしだと何が不便かと感じるレベルは人それぞれ。たまにしかナビを使わない、コストをかけずに大画面化したい、というニーズには、これで十分かもしれません。ディスプレイオーディオプラスはいらないと考えるなら、まずはこの方法を試してみるのが最も低コストな選択です。
まとめ:DAプラスはいらない?あなたのスマホ習熟度で決めよう
ディスプレイオーディオプラスが本当にいらないかどうか。その答えは、あなたが、いかにスマホナビに依存しているか(信頼しているか)、そしてコストをどう考えるかで決まります。
スマホの通信圏外やトンネル内でのナビ停止、バッテリー消費が許容できない、あるいは高精細な大画面と車載ナビの安心感が欲しい、という方にはディスプレイオーディオプラスの価値は十分にあります。特にトヨタのナビは5年後にどうなるかを考え、T-connectの継続料を払っても安心が欲しいという判断もあるでしょう。
一方で、スマホナビで十分満足しており、コストを抑えたい、あるいはワイヤレス接続などの利便性を求めたいという方には、標準DAや、高性能な社外DA、さらにはポータブルDAという選択肢が最適です。この記事を参考に、あなたのカーライフに本当にフィットする選択をしてください。
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