「iPhoneでハイレゾ音源は聴けますか？」「Bluetoothだと意味ないって本当？」「Apple Musicでハイレゾ再生するには何が必要？」
Googleで「ハイレゾ iPhone」と検索すると、そんな疑問が多く寄せられていることがわかります。Appleは2021年にApple Musicでハイレゾロスレス音源の配信を開始し、iPhoneでも“ハイレゾ級”の音質が楽しめる時代になりました。しかしその一方で、再生には専用の機器や設定が必要であり、正しい知識がなければせっかくの音源も宝の持ち腐れになってしまいます。

この記事では、ハイレゾ音源とは何かという基本から、iPhoneでハイレゾを聴くためのベストな環境、そしてApple Musicやアプリの活用方法までを徹底解説します。さらに、ハイレゾを楽しむために欠かせないiPhone対応のおすすめ商品10選も紹介。この記事を読めば、あなたのiPhoneが本当の“高音質プレイヤー”に進化します。

この記事のポイント

iPhoneでハイレゾは聴ける？仕組みと再生方法を解説

ハイレゾ音源とは？CD音質との違い

ハイレゾ音源とは、CDを超える情報量を持った高解像度の音楽データのことです。CDは44.1kHz/16bitの解像度ですが、ハイレゾは96kHz/24bitや192kHz/24bitなど、より細かい音の波形を収録しており、より臨場感のある音質を再現できます。つまり、演奏の“空気感”や“余韻”まで感じられるのがハイレゾの魅力です。

iPhoneはハイレゾ対応？意味ないって本当？

iPhone自体はハイレゾ対応のDACを内蔵しておらず、Lightning端子からの出力は最大48kHz/24bitに制限されています。そのため、ハイレゾの恩恵をフルに受けるには、外付けのDACやUSB-DACアダプタを使う必要があります。iPhone単体ではハイレゾ再生に限界がありますが、適切な機器を使えば高音質での再生が可能になります。

Bluetoothではハイレゾは聴けない？

Bluetoothは通信方式に制限があり、基本的にはハイレゾ音源をそのまま伝送することはできません。iPhoneはAACコーデックしか対応しておらず、LDACやaptX HDなどの高音質Bluetooth規格には非対応です。そのため、iPhoneでハイレゾを楽しむには、Bluetoothではなく有線接続が推奨されます。

Apple Musicとハイレゾロスレスの関係

Apple Musicでは2021年からハイレゾロスレス配信が始まりました。ロスレスは最大48kHz、ハイレゾロスレスは最大192kHz/24bitで配信されています。iPhoneでハイレゾロスレスを楽しむには、USB-DACなどの外部機器を経由して再生する必要があります。なお、AirPodsシリーズではロスレス非対応なので注意が必要です。

ハイレゾ再生アプリと使い方のコツ

iPhoneでハイレゾ音源を楽しむには、Apple Music以外にも専用のハイレゾ再生アプリを活用するのがポイントです。例えば「NePLAYER」「Onkyo HF Player」などはハイレゾに特化した再生機能やイコライザーを搭載しており、外部DACと組み合わせることで真価を発揮します。WAV・FLAC形式のハイレゾ音源にも対応しており、Apple Musicにはない音源も楽しめます。

ハイレゾを楽しむためのiPhone対応おすすめ商品10選

ハイレゾ再生に必須のDACアダプタ5選

1. FiiO KA1
   USB-CまたはLightning対応のポータブルDAC。小型ながら最大384kHz/32bit対応で高音質を実現します。iPhoneでApple Musicのハイレゾロスレスを聴きたい人に最適です。

2. AudioQuest DragonFly Black
   高性能ながら手頃な価格で人気のUSB-DAC。iPhoneとの接続にはカメラアダプタが必要ですが、音質は非常にクリアでバランスが良いです。

3. iBasso DC03 Pro
   最大384kHz/32bit対応の高性能DAC。ハイレゾ音源だけでなく、通常の音源も解像度を高めてくれるため、音の厚みを感じたい人にぴったりです。

4. Shanling UA2
   DSD再生にも対応したコンパクトモデル。駆動力があり、ハイインピーダンスなイヤホンにも対応できる点が魅力です。

5. Apple Lightning – USBカメラアダプタ
   直接DACを使わずUSBタイプのDACを接続するための必需品。これがあることでiPhoneと多くのハイレゾ機器が接続できるようになります。

ハイレゾ対応有線イヤホン・ヘッドホン5選

1. final E5000
   中高音の伸びと低音の締まりが特徴の名機。高音質なハイレゾ音源の再生に適しており、音場も広めで立体感があります。

2. SONY IER-M7
   プロ仕様のモニターイヤホン。解像度が非常に高く、ハイレゾ音源の細かいニュアンスを忠実に再現できます。

3. SHURE SE535
   3ドライバー搭載の高性能モデル。ジャンルを問わず繊細かつ迫力のある音が楽しめる、ハイレゾ向きの定番機です。

4. SENNHEISER HD 660S
   オープン型ヘッドホンの代表格。音の広がりと臨場感が抜群で、ハイレゾでこそ真価を発揮します。

5. JVC HA-FW1000T
   ウッドドーム振動板を採用した独自構造で、自然で柔らかな音質が魅力。アナログ的な温かみを求める人におすすめです。

ハイレゾ対応ポータブルアンプ5選

1. FiiO Q3 MQA対応版
   DSD・MQA再生にも対応した人気のポータブルアンプ。iPhoneともUSB接続可能で、ノイズレスかつ立体的な音場を実現します。

2. iFi hip-dac2
   スリムなデザインと高出力を兼ね備えたDAC内蔵アンプ。低音ブースト機能付きで、ダイナミックなサウンドを好む人に最適です。

3. Shanling H2
   スマホとの相性が抜群なコンパクトアンプ。駆動力が高く、音の輪郭や音圧をはっきり感じられるようになります。

4. Lotoo PAW S2
   ハイレゾ対応に加え、低歪み・高解像度で評価の高い小型アンプ。音楽の持つ空気感や余韻を忠実に再現したい人向け。

5. Cayin RU6
   R-2RラダーDACを搭載したユニークな構成で、滑らかでアナログライクな音が特徴。デジタル臭さを感じさせない自然な音質を求める人にぴったりです。

まとめ

iPhoneでハイレゾ音源を楽しむことは、正しい知識と機器を使えば十分可能です。Bluetoothでは限界がありますが、有線接続と外部DACの導入で、Apple MusicのハイレゾロスレスやFLAC音源も高音質で再生できます。今回紹介したDACやイヤホンを導入すれば、iPhoneが“本格的な高音質プレイヤー”として活躍するようになります。音のディテールまで感じたいあなたに、ぜひハイレゾの世界を体験してみてください。